法人設立1年目、法人にして良かったこと・苦労したこと──実体験から学んだ7つの気づき

個人事業主から法人化したとき、多くの方が
「法人にして本当に良かったのか?」
「もっと後でもよかったのでは?」
と自問するものです。
私自身も設立1年目の今、売上が安定せず悩みも尽きませんが、それでも法人にして良かったと感じる場面は少なくありません。
この記事では、私自身の実体験をもとに、法人化のメリット・デメリットをリアルに振り返ってみたいと思います。
これから法人化を考えている方、法人1年目、創業初期で迷いを感じている方の参考になれば幸いです。
目次
「信用力」が段違いにアップする
法人になると、取引先や金融機関、自治体からの信頼度が格段に上がります。
たとえば私の場合、補助金申請やM&A関連の支援機関登録など、個人事業主でも申請自体は可能な制度も多いのですが、実務面では法人のほうが信用面や体制面で有利に働くケースが多々ありました。
加えて、法人名義のクレジットカードやビジネス口座を使えるようになり、取引先との信頼関係構築にもプラスに。
特に中小企業同友会などの経営者団体では、法人化しているかどうかが「本気度の指標」として見られる場面もあり、法人化によって得られる無形の信頼は想像以上に大きいと実感しています。
節税の選択肢が広がる

法人にすることで、役員報酬の設定や経費の計上範囲が拡大します。
個人事業主の頃には認められなかった支出が、法人では「業務に必要」と認められるケースもあり、節税の幅がぐっと広がります。
実際に私も、法人名義で出張時の宿泊費や業務に必要な機材・ツールを経費として計上しやすくなり、キャッシュフローの管理がしやすくなりました。
また、法人クレジットカードを使った納税やマイル活用も、節税+付加価値という意味で大きな武器になっています。
「代表取締役」の肩書きが人との接点を増やす
名刺交換の際、「代表取締役」とあるだけで相手の反応が変わることがあります。
「法人を立ち上げてやっている人」という印象を与えるため、紹介の機会も増え、打ち合わせなどでの話の入り方もスムーズになります。
とある経営者交流会では、「個人事業主より法人の代表と話したい」という意識を持っている参加者もいて、法人化が対外的なブランディングにつながっていることを感じました。
これは営業や広報において無視できない要素です。
売上がなくても固定費がある現実

法人化のデメリットとして最も大きいのが「固定費の存在」です。
社会保険料や法人住民税(均等割)、会計ソフトや税理士報酬など、売上がゼロでも発生する費用があるのは、個人時代とは違うプレッシャーです。
私も創業初期には、売上がない月に数万円〜十数万円の固定費が重く感じたことがありました。
ここは「自己資金でどの程度の期間持ちこたえられるか」という資金計画が重要になりますし、創業時点での生活防衛資金や収入源の分散が効いてきます。
「責任」と「自由」が両立する働き方へ
法人代表になると、すべての意思決定が自分に委ねられます。
これは自由であると同時に、非常に重い責任を伴います。
たとえば、税金や社会保険料の支払い、契約書の締結、社員(外注先含む)のマネジメントなど、どれも「自分ごと」として判断しなければなりません。
一方で、時間の使い方や事業展開の方向性は自分で決められるため、やりがいや達成感は圧倒的に大きいです。
私は「中小企業を元気にして、日本を元気にする」という理念を持っていますが、それに向かって日々の意思決定を積み重ねられること自体が、法人化の最大の報酬かもしれません。
「ひとりじゃない」と思える場が心の支えになる
法人化して孤独を感じる瞬間も多くありますが、経営者団体や地域のビジネスコミュニティに参加することで、その不安は大きく和らぎます。
私も「中小企業家同友会」に入ったことで、月に1度、経営の悩みや課題を本音で共有できる仲間ができました。
経営とは孤独なものですが、「自分だけじゃない」「相談できる人がいる」と思える環境が、事業継続への強い支えになっています。
人とのつながりが、新しいアイデアや受注につながることも少なくありません。
法人は“時間を味方につける”器でもある

法人を持つことで、「働き続けなくても収入が得られる仕組み」を少しずつ育てる土台ができました。
私自身、eBay物販は現在も個人事業として運営していますが、不動産投資や法人向けサービスなど、長期視点で積み上げていけるビジネスの受け皿として、法人を活用する意義を日々感じています。
特に、不動産では減価償却や法人経費の活用ができ、資産形成と節税を両立しやすい点が魅力です。
また、法人は「自分が働かなくても回る仕組み」を作れば、将来的に自分が第一線を退いても残る存在になります。
法人という器に、時間と労力を注いで“仕組み”を育てていくことで、未来の自分や家族、そして次世代にバトンを渡す可能性が広がる──そんな希望を感じながら、今も取り組んでいます。
【結論】

創業1年目は、思い通りにいかないことばかりです。
売上の波、固定費のプレッシャー、人との比較…。
でも、その中でも法人化したからこそ得られた気づきや出会いがありました。
法人にするかどうかは、事業のフェーズや目的によって異なりますが、「信頼・節税・自由・つながり」の4つを重視するなら、法人化は有力な選択肢となるはずです。
私自身もまだ1年目の途中ですが、同じように悩む方の支えになれるよう、これからも経験を発信していきたいと思います。
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