預金だけでは守れない──資金を“守りながら活かす”新時代の資産戦略

2025年の今、顧問先を含めた経営者の方から

「預金をしていても不安」「お金の置き場所が分からない」

という相談を受ける機会が急激に増えています。

理由はシンプルで、

これまでの “預金中心の資産管理” が成立しなくなりつつあるから。

物価はじわじわ上昇し、企業の仕入・光熱費も高止まり。

預金金利はほぼゼロのまま…。

つまり──

なにもしていなくても、お金の価値が勝手に目減りしていく時代

に私たちは暮らしています。

では経営者はどうすればいいのか?

実は、お金を「守りながら増やす」方法には

明確な“王道”があります。

この記事では、

・なぜ今「預金だけでは危険」なのか

・経営者が取るべき資産運用の3つの基本

・月5万円の積み立てがどれくらい増えるかの実例

をわかりやすく解説し、

最後に だれでも使えるシミュレーションツール も紹介します。

会社とご自身の未来のために、ぜひ5分だけ時間をとって読み進めてみてください。

① なぜ今「預金だけでは危険」なのか

家計金融資産の構成

出典:金融庁ホームページ「資産運用立国の実現」より https://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/commissioner/240311.pdf

日本人は世界的に見ても「預金好き」と言われます。

確かに、預金は安全で、いつでも引き出せる安心感があります。

しかし、インフレ率が2〜3%続く今の環境では、預金金利0.2%では実質的にお金の価値が減っていることになります。

たとえば1,000万円を預けても、10年後に同じ1,000万円で買えるモノやサービスの量は確実に減っています。

つまり、預金の“名目金額”は減らなくても、“購買力”は確実に下がっているのです。

特に注意したいのは、インフレと税金の二重パンチ です。

例えば、物価が毎年2%ずつ上がっていると仮定すると、

10年後には今の生活コストが「約1.22倍」になります。

つまり、100万円を預金していても

実質的な価値は81万円程度まで下がる計算です。

そこに法人税・所得税・社会保険料が重なると、

「なんとなく銀行に置いておく」という選択がますますリスクになっていきます。

経営者こそ、“守るために運用する” という視点が欠かせません。

② 預金のメリットと限界

もちろん、預金には安全性・流動性という大きなメリットがあります。

経営における緊急資金や、生活防衛費としての預金は欠かせません。

しかし、資産全体のうち大半を預金で保有している場合、インフレによって「静かに資産が目減りしていく」リスクを抱えます。

つまり、「守っているつもりが、実は減っている」という状況です。

「いざというときのための預金」と「将来のために増やす資産」は、明確に分けて考えることが大切です。

③ 資金を“守りながら活かす”3つの方向性

資金を“守りながら活かす”3つの方向性資金を守りながら増やすには、次の3つの方向性があります。

1. 長期・分散投資(NISA・iDeCoなど)

税制優遇を活かし、長期的に積み立てることで時間を味方につける運用が可能です。

特に2024年から始まった新NISAは非課税枠が拡大し、企業オーナーや個人でも取り組みやすくなりました。

2. 不動産投資・法人資産運用

法人で余剰資金を活かす場合、減価償却による節税+資産形成の両立が可能です。

また、実物資産としてインフレ耐性があり、長期的な安定収入源にもなります。

3. デジタル資産・外貨建て資産

暗号資産や外貨預金など、円以外の通貨に分散することで、

為替・金利変動リスクを分散しつつ資産の防衛力を高めることができます。

 

どの手法も一長一短がありますが、「分散」と「目的の明確化」が共通のカギとなります。

 

資産運用のメリットは、一攫千金ではなく “時間を味方につけること” にあります。

コツコツ積み立てを続けていると、ある瞬間から「雪だるまの転がり方」が変わります。

最初は小さいのに、途中から一気に大きくなっていく——

これが 複利 の本質です。

👉 あなたの場合はいくら増える?

\ 積立かんたんシミュレーションはこちら /

https://yoshii.info/tsumitate-simulator

知らないと損する複利の力 72の法則

経営でも同じで、

・採用の仕組み

・広告の改善

・お客様との関係構築

が積み重なって売上が伸びるのとまったく同じ構造です。

小さな投資を続けることが、未来の大きな安心につながります。

 

多くの中小企業オーナーの方は、“自分のための資産形成” よりも

“従業員・家族・会社の未来” を優先しがちです。

だからこそ、

「お金をどう使い、どう守るか」

というテーマはつい後回しになってしまいます。

しかし実際には、

  • 会社が安定している

  • 社長が安心して働ける

  • 家族が将来の不安なく暮らせる

 

この3つを同時に成立させるためには、“経営者自身の資産設計” が欠かせません。

経営が安定するほど、社長の金融知識と判断が会社の寿命を左右します。

「社長のお金の状態」は「会社の未来の状態」とほぼ連動している──

私が日頃から経営者のサポートをしていて強く感じる点です。

④ 中小企業オーナーが取るべき資産防衛の考え方