NYダウ平均終値の史上最高値更新

コロナバブル?

チャート

1年前の2020年3月中旬は新型コロナウイルス感染拡大で世界中が大混乱していました。

株価はどんどん下がって日経平均の下落率は約30%暴落しました。

その後は感染拡大に歯止めがかからないにもかかわらず、株価は上昇を始めました。

「2番底、3番底が来る!」

と言われながらも気がつけば米国株は過去最高値を記録し、日経平均株価は30年ぶりの3万円超えをしました。

さて、この状況をあなたはどうとらえますか?

「コロナ不況で世の中がまったく良くなっていないのにおかしい」

「コロナバブルに違いない。そのうち暴落するはずだ」

こんなふうに思っている人も多いと思います。

私はどう思っているかというと

「確かに驚くほど株価が上がってるけどバブルというわけではない。でも買われすぎで大きな調整が入ることもあるだろう」

と考えています。

お金の価値が下がっている?

お金

「景気が良くて株価があがるならわかるけど、なんでこんなに上がってるの?」

まずひとつ言えるのは、株価は将来を見越した価格になっていることです。

「ワクチンが効果を発揮して、コロナが収束すれば景気が一気によくなるだろう」

そんな期待から買われているという部分があります。

もう一つは通貨が大量に供給されているからです。

各国政府は経済政策で資金を大量に供給しました。

いわゆるお金がジャブジャブにあふれている状態です。

そうなるとお金の価値が下がります。

需要と供給の関係ですね。

お金の価値が下がるというのは、例えば1年前は1万円で買えた商品やサービスが、現在は1万1,000円になるような状態です。

つまり物価上昇(インフレ)です。

ひふみ投信で知られるレオス・キャピタルワークスの藤野さんによると

「株の発行量と通貨の発行量を比べると、通貨のほうが劇的に多い。そのため、相対的に株の価値が上がっているように見える」

株価が上がっているように見えるけど、お金の価値が下がっているんです。

バイオリンや高級腕時計もいま爆騰しているそうです。

これまでの記事でも何度か書きましたけど、インフレ対策をしていなければこの1年間で資産価値が減少しているということです。

日本人は現金・預金比率が50%を超えているので、着実に資産を減らしていることになります。

これからインフレに備えるには

不動産

現金・預金だけではインフレに負けてしまいます。

もちろん生活防衛資金として1年分程度は残しておくべきです。

それ以外の資金を不動産、株式・投資信託、金、暗号資産(ビットコイン)などで保有しておくことでインフレに備えることができます。

つまりリスク資産を持たなければインフレ対策にならないんです。

資産配分(アセットアロケーション)は自分でコントロールできます。

なのでリスク(値動きの幅)も自分でコントロールできるんです。

「卵はひとつのカゴに盛るな」

という格言があります。

ひとつのカゴを落としてしまえば全ての卵が割れてしまいますが、卵を複数のカゴに盛れば全てが割れることを防げるということです。

現金・預金=元本割れしないから安全

というのはリスクを取らないリスクがあると覚えておきましょう。

今は高すぎるから値下がりしてから始めます?

これだけ株価最高値のニュースをみると

「今は高すぎるから値下がりしたら始めよう」

という方がけっこういます。

でも「10年後に今日が最安値だった」ということもありますよ?

こればかりはどうなるかわかりません。

なのでタイミングを図って安く買って高く売ってやろうという発送は、素人が持つべきではありません。

それよりもいつまでたっても始められないよりも、少額からでも今日から始めましょう。

長期・分散・積立が投資初心者の鉄則というお話は繰り返ししています。

迷ってるなら一歩踏み出しましょう。

いきなり大金を投資して大失敗するよりも、少額で失敗するほうがずっといいです。

誰でも初めてやることや未知の世界に飛び込むのは勇気がいるものです。

でもそうやってチャンスを逃している人がたくさんいます。

まとめ

花

NYダウ平均が最高値になっても、日経平均株価が3万円を突破しても、私はいつもどおりです。

ただ淡々と毎月積立投資を続けるのみです。

現金・預金でお金を抱え込んでいる日本人。

どうか必要なお金(生活防衛資金)以外を世の中に回す(投資をする)ような考え方になってほしいと思います。

お金を使ったり、投資したり、寄付することでお金という道具は力を発揮します。

大事に抱えているだけでは役に立たず、ますます世界からおいていかれて貧しい日本になってしまいます。

迷ってるなら小さな一歩を踏み出しましょう!

 

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