2022年の運用成績と2023年に向けて
2022年も残りわずかとなりました。
みなさまにとって良い一年を過ごせたでしょうか。
今年を振り返ってみると
- まだまだコロナは収束しないが、少しずつこれまでの日常を取り戻しつつある
- ロシアのウクライナ侵攻
- それによる食料やエネルギー価格の高騰
- 1ドル=150円台に、32年ぶりの円安水準
などがあげられます。
日本でも食料品や光熱費がじわじわと上がりはじめました。
今年の株価はどうだったかといいますと
- S&P500 約20%マイナス
- NYダウ平均株価 約10%マイナス
- 日経平均株価 約10%マイナス
と、ここ数年からみれば低調でした。
ここで面白いのが、例えばインデックスファンド(投資信託)のeMAXISSlim米国株式(S&P500)をみると、1年間で約5%マイナスです。
さきほどS&P500は約20%のマイナスだったのに、投資信託は約5%マイナスですんでいます。
これは為替の影響があるからです。
今年、急激に円安になったのですが、保有している外国株式(外国資産)を円換算すると株価指数ほど減らなかったことになります。
例えると、1ドル=120円のときに100ドル札を12,000円で1枚手に入れて、1ドル=150円になったときに1ドル札を日本円に戻すと15,000円になった、というような話です(外貨取引は通常手数料がかかりますがここでは省略しています)。
前置きが少し長くなりました。
今回のテーマは『良いときも悪いときも淡々と積立投資で資産を育てよう』です。
この記事では私個人の2022年運用成績の一部を公開します。
外国株式中心の投資信託で積立を継続するとどうなるかイメージができるはずです。
結論を一言で言うと
『いろいろあったけど結果的には今年の運用成績はわずかにプラス』
です。
2022年の運用成績
これは2022年1月〜12月の私が投資信託を保有するある証券口座の価格推移です。
結果は2.57%プラスでした。
まぁプラスといえばプラスですけど、わずかですね。
わかりやすく表現すれば
「年始100万円だった投資資金が、年末に102万5700円になった」
という感じです。
こうして1年間のチャートをみると、今年は少し山谷が大きかったのかなと。
と言っても、2019年1月からの推移を見れば順調に資産が育っているのがわかります。
昨年の記事はこちら。
何もしなければお金の価値が減っていく時代
2021年以上に物価上昇と円安の影響を大きく感じた1年だったのではないでしょうか。
短期間に対米ドルで30%くらい円の価値が減ったインパクトは大きいです。
欧米では日本の比にならないくらいの物価上昇が起こっています。
物の値段が毎月のように上がっていくのです。
それはとても大変なことなのは間違いありませんが、日本と決定的に違うのは欧米では物価上昇もしているけど賃金上昇もしています。
アメリカのカリフォルニア州ではファストフード店員の最低賃金が約3,200円に、というニュースもありました。
10月に世界一周旅行してきましたけど、実際にマクドナルドでセットメニューを頼むと円換算で2,200〜2,500円くらいでした。
彼らにとって1時間働けば食べることができる金額です。
日本では時給1000円で働いて700円くらいのセットメニューが食べられますね。
今まで気軽に行けてたハワイも物価の高さに驚き、ニューヨークやロンドンの5つ星ホテルなんて高すぎて無理、そんな日本人がほとんどになりつつあります。
ニューヨークで年収700万円以下は貧困層、なんて話もあります。
島国日本にいると何も変化していないようで、すでに先進国とは呼べないような国になりつつあります。
何もしないままでは世界から見て購買力はどんどん落ちていきます。
少なくとも物価上昇(インフレ)に負けないよう、収入を増やすか、お金に働いてもらわなければなりません。
そうでなければ支出が増えるばかりで生活はどんどん苦しくなっていきます。
お金は道具であり手段であって、目的にしない
お金は便利な道具です。
でも使わなければ役に立ちません。
ですから我慢ばかりの節約で人生を楽しむことなく、死ぬときが一番お金持ちなのでは笑えないと思えませんか。
お金を使って旅行したり、コンサートに行ったり、趣味を楽しんだり、人を喜ばせたり助けたり。
以前も書いたことがありますが
『キリギリスはもう少し節約すべきだが、アリはもう少し今を楽しむべきだ』
節約を頑張りすぎている人はこれを意識してみてはどうでしょうか。
そしてすぐに使う予定のないお金の一部を投資や寄付することをオススメします。
お金を手元に置いていてもなんの役にも立ちませんが(備えとしては必要ですが)、投資や寄付は誰かの役にたちます。
より快適で便利で安全な世の中になり、困っている人たちを助けることができます。
お金はまず自分のために使い、次に家族のために使い、そして他人のために使う。
そんな意識を持つことで充実した人生になるはずです。
2023年、世界経済は厳しい1年になる?
物価上昇が続いた欧米では利上げが続いています。
インフレに歯止めをかけると同時に、企業の投資が落ち込み株価が下落します。
すでに2022年はそんな状況が現れています。
2023年はしばらく調整が続くのではないかと考えています。
とはいえ、アフターコロナ、ウクライナ情勢など何かの要因で再び好景気になる可能性もなくはないです。
株価が不調だった場合は、私たち長期投資家やこれから投資を始める人にとって絶好の仕込み時と言えます。
2024年からは新しいNISAがスタートする予定ですし、投資に回せる資金を少しずつ確保しておきたいですね。
まとめ
今年も1年間いろいろありましたが、結果的には今年の運用成績はわずかにプラスでした。
14年間、外国株式中心の投資信託で積立投資を継続してきました。
去年も同じことを書いていますけど、本当に続けてきてよかったと思っています。
まだまだ資産家と呼べるほどの資産はありませんが、それなりの資産が育ってきました。
おかげで気持ちに余裕ができて、思い切って会社をやめて独立することもできました。
短期間でお金を増やすことは簡単ではありませんし、失敗する可能性も大きいです。
しかし長期投資のスタイルであれば、時間を見方に複利でぐんぐん資産を育てる事が可能です。
岸田政権が掲げる『資産所得倍増プラン』。
日本人が当たり前に投資をするようになるのは時間がかかるとは思いますが、日本が再び活気を取り戻せることを願っています。
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