【投票しました】投信ブロガーが選ぶfund of the year 2022

今年も『投信ブロガーが選ぶfund of the year 2022』に投票しました。今回で3年連続投票したことになります。

「投信ブロガーが選ぶfund of the year 2022」とは

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022 http://www.fundoftheyear.jp/2022/

今年もeMAXIS Slimシリーズは強いでしょうね。
他方、私も応援している『ひふみ投信』は苦戦するのではないでしょうか。

どうなる?『貯蓄から投資へ』『資産所得倍増計画』

紙幣

岸田政権の掲げる『貯蓄から投資へ』『資産所得倍増計画』が本格的に動き始めるのか。

日本でもインフレが起こり始めている今「貯蓄が安心」「投資は怖い」から意識が変わり始めるのか。

私としては「老後2000万円問題」あたりから、投資に対する考え方が少しづつ変わりつつあるように感じています。

日本で『貯蓄から投資へ』というスローガンはすでに10年以上前から言われていることです。

しかし、日本人の資産現預金比率はいまだに50%を超えています。「投資は怖いから」「よくわからないから」などを理由に、増えもしない場所に巨額のお金が眠っています。

お金が増えないだけならまだましです。いよいよ日本でも物価上昇が始まっている現在、相対的に現預金の価値が下がっていることに気づいているでしょうか。
今年100円で買えたものが来年は110円になり、10年後に200円になるとしたら。現在のタンス預金1000万円は、10年後にその価値は現在の半分(500万円)になります。私はこれを『リスクを取らないリスク』と呼んでいます。

資本主義経済ではお金は経済の血液

 

看護師資本主義経済ではお金は経済の血液です。日本経済はお金がまわっていない、血行不良の状態が30年続いています。
日本人全員が、預貯金を引き出してガンガン消費・浪費すれば経済は一気に回り始めます。売上が増え、利益が増え、給料が増え、さらに消費が増える。好景気というのはこんな状態です。

この好景気(物価上昇)が行き過ぎるのを防ぐために、政府は政策金利を引き上げて金融引締を行って鎮めようとします(現在の欧米ですね)。
銀行の預金金利が上昇すれば、安全に5%の利息がもらえるなら株式でリスクをとるよりそちらを選ぶ人も増えるでしょう。

しかし、現在の日本はどうでしょうか。未だに超低金利です。現状レベルでは物価上昇を抑えるために金利を引き上げると、せっかく上向きかけた景気が再び冷え込んでしまうでしょう。

ですから、日本国民の当面使う予定のない資金(現預金)の一部が投資に回ることで経済を回していこう!という状態に持っていきたいわけです。

株式や投資信託を購入すると、企業は手に入れた資金で研究開発などを行うことができます。うまく行けば売上が一気に伸びるでしょう。当然その企業で働く人達の報酬も増えます。その人達はこれまでよりもお金を使うことになるでしょう。

その企業に投資した人は配当を受け取ったり、価値が上昇した株式を売却することでリターンを得ることができます。
こうやってお金をどんどん回していくのが経済です。血液の流れを良くしなければいけません。

NISA(少額投資非課税制度)は決してお金持ち優遇制度ではありません。お金持ちが利用するには限度額が小さすぎます。
あくまでもごく普通の人が資産形成をするための制度です。

多くの人に利用してもらうには、制度のわかりやすさが重要です。2024年から新NISAがスタートする予定となっていますが、FPの私でもわかりにくいものです。

今回の改革で利用しやすい制度になることを期待しています。

投資の始め方

子供

NISAがわかりやすい制度になったとして、日本中で投資をする人が激増するか?
それはないでしょう。
もともと投資に対する恐怖心が強く、学ぼうとする姿勢があまりないからです。

しかし少しずつ
「ちょっとやってみようかな」
という人が増えてくるでしょう。

少額でも投資をやっている人が2人に1人くらいになってくれば、これまで興味がなかった人も
「やっておいたほうがいいかも」
と投資を始めます。

ただ心配なのはこれまで金融をまったく勉強してこなかった人が、どうやって投資の世界に飛び込むかです。
ネットでコツコツ情報収集したり、書籍を読む人は良いとして。
金融機関や保険会社に相談するパターンはカモになる人が大勢あらわれそうです。
そういう意味でそのような業界は来るチャンスに備えているでしょう。

投資を始めるのに重要なことは

  1. 無理して投資しない
  2. 人の意見だけで決めない(自分で考えて決める)
  3. 投資の目的を明確にする

です。

無理して投資しない

ゲーム

当たり前のことを書いているようですけど、中にはなけなしの貯蓄をすべて投資に突っ込んでしまう人がいます。

仮にリスクが低い商品を選んだとしても、日々価格が変動します。
あるときまとまった資金が急に必要になったとき、たまたま投資した商品が大きく下落していたとしたら。
あなたは躊躇なく解約して現金化することができるでしょうか。
損を確定させるような気分がするので、なかなか難しはずです。

投資を始めるなら

  • まずは家計が黒字で少しずつ貯蓄ができていること
  • 生活防衛資金として生活費の半年〜1年分程度は現預金で確保しておく(会社員の場合)
  • 手に汗握らない程度の額から始めてみる

なれてきたら余裕資金の範囲で投資額を増やしていけば良いでしょう。

投資を始める!という決断は素晴らしいことですけど、あまり無理して落ち着かない日々を過ごすのはオススメできません。

人の意見だけで決めない(自分で考えて決める)

アドバイス

私は資産形成の啓蒙・アドバイスをする立場ではありますけど、最終的な判断はお客様にしていただくように伝えています。

投資の方法はたくさんありますし、何が正解で何が間違っているとハッキリいえるものはありません。

ただ、初心者に向いているもの、向いていないものはあります。
私が実践しているのは長期でじっくり資産形成をするもので、一気に資産を増やすようなものではありません。
そのあたりは私自信の経験を元にアドバイスしています。

金融機関や保険屋さんから勧められて
「プロが言ってるから安心」
と思っていませんか?

彼らは販売のプロであって、投資のプロではありません。
投資のプロならそのような仕事ではなく、富裕層を相手に巨額のお金を運用する仕事をしているでしょう。

その投資にどんなリスクがあるか、どんな商品なのか、自分で考えて理解できないものは手を出さない方が無難です。

金融機関の「販売ランキング」「人気ランキング」も良い商品とは限りません。金融機関が販売したいものランキングである可能性もあります。

冒頭でお話した「投信ブロガーが選ぶfund of the year 2022」は、参考にする価値があります。
個人投資家が実際にどのような商品を選んでいるかわかります。
基本的には低コストなインデックスファンドで長期投資に向いているものが多いです。

投資の目的を明確にする

狙いを定める

投資をするのですから「お金を増やしたい」が答えかもしれません。それはそれで間違っていませんし、私もそうです。
ただ、そのお金で何をしたいのかを明確にしておきましょう。

お金は便利な道具です。
しかし使わなければ意味がありません。
1億円の資産を築いた翌日に亡くなってしまったとして、あなたは後悔しないですか?

お金があれば幸せになれるのではなく、お金をどう使うかで幸せになれます。
実はあなたがやりたいことの多くは、お金をかけなくてもできることかもしれません。

お金を目的にするのではなく、お金は何かをする手段であることをお忘れなく。

まとめ

『貯蓄から投資へ』『資産所得倍増計画』がどのように進んでいくのか今後に注目です。

日本も物価上昇が起こっているいま、これまでのように「とりあえず貯蓄」では厳しい時代になっています。

投資は必ずしもやらなければいけないものではありません。ただ『リスクを取らないリスク』があることは知っておくべきでしょう。

未経験の世界に一歩踏み出すのは勇気が必要です。しかし書籍やネットで情報収集することは可能ですし、身近に経験者がいれば話を聞いてみるのもよいでしょう。

それでも難しいなら、私は投資歴15年の経験を元にアドバイスができますので、まずはお気軽にご連絡ください。

 

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