【投票しました】投信ブロガーが選ぶfund of the year 2021
目次
個人投資家が注目すべきランキングはこれ!
昨年に続いて、今年も
『投信ブロガーが選ぶfund of the year 2021』
に投票しました。
「投信ブロガーが選ぶfund of the year 2021」とは
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021 http://www.fundoftheyear.jp/2021/
2007年に最初の投票が行われ、2008年の第二回からは上位入賞した投資信託の運営会社をお呼びして表彰する表彰式を開催。10周年となる2016年には、個人投資家による有意義なイベントとして当時の金融庁長官 森信親氏よりお祝いのメッセージをいただきました。
出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021 http://www.fundoftheyear.jp/2021/
投資をする人が激増?
年金2000万円問題、新型コロナウイルスの影響もあってか、近年20~30代が投資に関心を持つ人が増えているように感じます。
令和3年10月8日に金融庁が発表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」によると
2021年3月末~6月末のつみたてNISA口座数増加率は、20代が21.9%と大きく伸びています。
つみたてNISAの年代別比率は
20代:19.4%
30代:28.2%
40代:24.8%
となっており
20~40代で72.4%を占めています。
これはつみたてNISAが一般NISAに比較して、長期投資しやすいように設計されているため、若年層が資産形成に利用する人が多いためとみられます。
近年はSNSなどで投資に関する良質な情報も手に入るので「なにか行動しなければまずい」と考えた人が参加してきているのではないでしょうか。
ちなみに一般NISAの年代別比率は50代以上が50%以上を占めています。
「え?みんな投資始めてるの?自分はまだだし、周りの人もやってない気がするけど、、、」
データだけを見れば
- NISA(一般・つみたて)口座数は1,654 万 8,428 口座
- 20歳以上の人口が約1億3百万人(総務省統計局『国勢調査報告』を参照)
から、NISA(一般・つみたて)参加率は約16%になります。
日本の成人でNISA(一般・つみたて)口座を開設しているのは6人に1人くらいの割合です。
「えーそんなにいるの?」
と思うかもしれませんが、NISA(一般・つみたて)口座数は1,654 万 8,428 口座のうち一般NISAが1,237 万 2,998 口座で約75%を占めています。
そしてその多くが50代以上、しかもすでに投資経験のある人が証券会社のキャンペーンなどで勧められて「とりあえずNISA口座を開設した」という人が多いようです。
なので投資未経験者が長期で資産形成しようと取り組み始めたのは、まだまだごく一部の人です。
どうやって投資信託を選ぶ?
日本には6000本近くの投資信託が販売されています。
少し前まで6000本を超えていましたが、やや減少傾向です。
でも6000本近くの中からいったいどうやって選べばいいのか、、、
「人気がある投資信託を選んだらいいんじゃない?」
と思うかもしれません。
でも
売れてる=あなたに向いている
とは限りません。
そんなわけで今回のテーマは
『人気投資信託ランキングを当てにしてもいいのか?』
です。
この記事を読めば
- 証券会社の人気投資信託ランキングを見て投資信託を買ってはいけない理由
- 参考にすべき投資信託ランキング
がわかります。
結論を一言でいうと
「個人投資家が参考にすべきランキングの1つは『投信ブロガーが選ぶfund of the year』」
です。
売れてる=安心?
あなたが何か商品を買う時、ネットで販売ランキングやレビューを見て選んでいるのではないでしょうか。
ブログやYouTubeで解説してくれている人もいるので、実際に店舗に行って手に取らなくてもポチっとしている人が多いはずです。
販売側も
「この商品は一番人気ですよ」
といってお客さんが購入を決断する背中を押しています。
購入する側の心理としては失敗したくないわけです。
人気があるならきっと大丈夫。
そうやってランキング上位の商品は安定して売れ続けます。
さらに
「期間限定」
「数量限定」
「特別価格」
なんて言われると
「買っておかないと損かも」
と思います。
セールスの定番テクニックです。
では投資信託を選ぶのはどうでしょうか。
これは安易に人気ランキングやレビューで判断するのはちょっと危険です。
というのも、あなたがどんな目的で投資信託を購入するのかによって選ぶべき商品が違うからです。
人気ランキングを参考にするなら気をつけるべきこと
投資信託を選ぶのにやはりランキングは気になりますよね。
全く人気のないものを選んでしまうと失敗するんじゃないか、という心理です。
投資信託の販売ランキングを参考にする上で気をつけるべきことは
- 証券会社が売りたい商品は自社が儲かる商品
- これまで成績がよくても今後もそれが続くとは限らない
- 長期で資産形成をしている個人投資家はどんな商品を選んでいるのか
です。
証券会社が売りたい商品は自社が儲かる商品
証券会社は営利企業です。
立派なビルに店舗を持ち、宣伝広告して、大勢の従業員を雇っています。
莫大なコストがかかっても商品が売れて利益をだしています。
理想はお客様が喜んでくれて、会社も儲かる。
しかし現実はなかなかそうはいきません。
窓口に来たお客さんが
「ノーロード(購入手数料無料)のインデックスファンド(投資信託)を積立投資したい」
と言えば、証券会社としては儲からない客です。
「それは良い考えですね。しかしこちらの商品は現在とても人気がありますよ」
と手数料の高い商品を勧めてくる可能性が高いはずです。
なぜなら販売窓口のスタッフにもノルマがありますから。
このあたりが利益相反(客が損して会社が儲かる)であるとして
「顧客本位の業務運営をしなさい!」
と平成29年に金融庁がフィデューシャリー・デューティー「金融機関が金融商品購入者に果たすべき義務」を徹底するよう指示しました。
そうは言ってもなかなか業界の体質なんてかわらないことは想像ができますよね。
「お客さんのことを本気で考えてくれる販売員なんているのかな」
と不信感を持ってしまいます。
長期投資という視点でみると、大手証券会社の投資信託ランキングは私からすると
「なんだかなぁ」
というのが正直な感想です。
その点ネット証券のランキングをみると、ノーロード(購入手数料無料)のインデックスファンド(投資信託)が上位を占めていて
「わかってる人はそうだよね」
と思ってしまいます。
これまで成績がよくても今後もそれが続くとは限らない
投資信託を購入するということは、少なくともお金を増やしたいわけです。
となると近年の成績が気になります。
騰落率ランキングなんていうものも簡単に見れるので
「おおーこれは儲かりそうだ」
とよくわかりもせずに買っちゃう人もいます。
大手証券会社の騰落率ランキングで商品を見てみると、予想通り購入時手数料と運用管理費用(信託報酬)が高いですね。
つまり販売側が儲かる商品です。
しかも近年の成績が良いとなると、窓口では販売しやすいでしょうね。
そして今後も好調を維持するかどうかはわかりません。
どちらかというとすでにピークを迎えていて今後が少し心配なような、、、
すでに購入してしまっているのなら、純資産総額が減少していないか定期的にチェックしておくべきです。
値動きが大きいものは短期売買される可能性があり、価格が下がり始めると一気に売りが殺到するかもしれません。
「こんなに値下がりしているけどどうしてくれるんだ!」
と窓口に行っても
「現在はこちらの商品がとても人気ですよ」
と買い替えを促され、再び高い購入手数料を支払わされるという悪循環には十分注意してください、、、
長期で資産形成をしている個人投資家はどんな商品を選んでいるのか
今すぐに使う予定のないお金を、少額からでも少しずつ積み立てて、じっくりゆっくり資産形成をしていきたい。
そんな長期投資をしている個人投資家が選ぶ投資信託はどんなものなのでしょうか。
その参考になるのが冒頭でお話した『投信ブロガーが選ぶfund of the year』です。
近年のランキングは上位はほぼインデックスファンド、超低コストで世界分散投資できるものがランクインしています。
これを買えば間違いない、というわけではありません。
長期で資産形成をする個人投資家が選ぶ投資信託はこういうものだ、というのがわかる点で参考にする価値があります。
今年もブロガーによる投票を2021年11月1日から30日まで行われ、その結果は、2022年1月22日土曜日のオンラインイベントで発表です。
オンラインイベントはブロガーかどうかに関わらず、関心のある方ならどなたでも300円のチケットをご購入すれば観覧できます。
まとめ
長期で資産形成をしていきたいと考えるなら、すでに長期で資産形成をしている個人投資家がどんな投資信託を選んでいるか参考にしてみてはいかがでしょうか。
証券会社のランキングは販売側の売りたいものが上位に並んでいる可能性がある、という目で見る必要があります。
販売する側が積極的に売りたい(儲かる)商品は、投資家にとっては損する可能性が高いと考えておくべきです。
短期売買ではなく長期投資で資産形成するなら、低コストで積立投資が基本。『投信ブロガーが選ぶfund of the year』はその参考にするのは価値があります。
記事を読んで
「おもしろかった!」
「役にたった!」
と思っていただけたらクリックを!
下部のコメント欄も書き込んでいただければうれしいです。
↓ランキングをチェック!