子供のうちから投資を経験させるべきか?
目次
親子でお金について話すことがありますか?
子供が未成年でまだ仕事をしていない場合、親子でお金について話すことがほとんどないでしょう。
自身が子供の頃を思い出しても、親から
「無駄遣いせずに貯金しなさい」
と言われたことくらいしか思い出せません。
自分で稼いでないのでお小遣いをもらって欲しい物を買ったり、貯蓄するくらいしかお金との接点がないですもんね。
それに日本ではお金の話をすることはタブーな雰囲気があります。
ところが社会人になると
- クレジットカード
- ローン
- 年末調整や源泉徴収
- 家賃に光熱費
- 保険
- 税金
- 年金
などなど。
学校を卒業して社会に放り出されると、これまで聞いたことなかった言葉が
ドドーンと一気に押し寄せてきます。
「、、、よくわからない」
と感じながらも人に教えてもらったりしながら少しずつ学んできたはずです(よね?)
わたしとしては高校を卒業するまでに
- 社会保険(年金や健康保険など)
- 税金
- ローン(金利)
くらいは基本的なことを教育しておくべきだと考えています。
特に社会保障について知っておけば、不要な保険に入らずにすみますし、不安が軽減されます。
前置きが長くなりましたけど、お金に興味と関心を持つということで
子供のうちから投資を経験させるのはありだと考えています。
「働かずにお金を稼ごうなんてけしからん」
とお怒りにならず聞いてください。
投資で社会や世界経済に興味を持つきっかけに
投資信託は投資家から集められたお金を運用のプロが世界中の株式などに分散して運用します。
1つの投資信託を購入するだけで、何十、何百もの世界の大企業に投資することが可能です。
例えばeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という商品だと
23カ国・地域の先進国(日本を含む)
26カ国・地域の新興国
合計49カ国・地域に投資することができます。
組入上位銘柄を見ると(交付目論見書 2020.7.23より)
- マイクロソフト(2.8%)
- アップル(2.8%)
- アマゾン(2.2%)
- グーグル(1.3%)
- フェイスブック(1.0%)
- ジョンソンアンドジョンソン(0.9%)
- アリババ(0.8%)
- ネスレ(0.7%)
- ビザ(0.7%)
- JPモルガン(0.7%)
誰もが知る超巨大企業が組み入れられています。
つまりeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という投資信託を100円買ったとしたら、これらの企業に数円ずつ投資していることになるんです。
これを実際に子供のお金で投資信託を購入すると、社会や世界経済にぐっと興味がわくと思いませんか。
「テスラはどうなの?」
「ファーウェイは今後どうなるの?」
「円高になると株価はどうなるの?」
なんて子供から質問されて、親も勉強せずにいられませんね(笑)
未成年口座を開設する
未成年は「未成年口座」を開設することができます。
わたしに子供がいないので楽天証券で調べてみました。
- 未成年口座とは満20歳未満の未婚者を対象とした総合取引口座
- ジュニアNISA口座を開設するためには未成年口座の開設が必要
※ジュニアNISAは2023年末で廃止
- 未成年口座は原則として、親権者が取引する
※ただし、未成年者が満15歳以上の場合は未成年本人が取引することも可能
- 親権者のうち1名の方は「登録親権者」として登録が必要です。
どうでしょう、思ったほどハードルは高くないですね。
しかも楽天証券やSBI証券などのネット証券なら、月々100円から積立投資ができます。
ハッキリ言って100円積立投資しても年間で1,200円、10年で12,000円しか積み立てないのでリターンなんてまったく期待はできませんけどね。
毎月のお小遣いから何割かを積立て、増額するか親子で話したりするのも良いかもしれませんね。
積立投資をもっと早く始めればよかったと思っている人が多い
わたしは30歳から積立投資を始めました。
リーマンショック直後でもありましたし、まわりに投資をしている人はいませんでした。
20代はロクに収入もなかったので、自分としては早く積立投資を始めることができたと思っています。
よく聞くのは40代や50代でお金に余裕がある世代が積立投資を始めてしばらくすると
「もっと早く始めておけばよかった」
と感じることが多いそうです。
積立投資が複利効果でグングン資産が育ち始めるには時間がかかります。
たとえば50代で積立投資が有効だと気づいても、定年退職までの期間を考えると残された時間はあまり多くありません。
若い世代は収入は少なくても、働ける期間が長く残っていますし、リスクをとって時間を味方に複利で資産を増やすことができます。
子供のうちに
「貯蓄の一部を運用する」
という経験をしておく価値はあります。
社会にでれば
- 自分で働いて稼ぐ
- 無駄な支出を減らす
ことを経験します。
お金を全部使わずに貯蓄、貯蓄の一部を世界経済に投資する
投資はギャンブルではなく世の中に貢献できるもので、結果的にリターンを得られる
長い時間を掛けて資産が成長するのを経験することは大きな学びになります。
これを経験しているのとしていないのでは大きな差があります。
子供が将来バリバリ仕事して高収入を得たり、起業して成功するのも素晴らしいことです。
労働収入のみならず資産収入を得るというリスク分散ができれば、経済的自由な暮らしになるはずです。
いやいやお金は額に汗して働いて稼ぐべき?
投資なんてラクして稼いでけしからん、とか思っていませんか?
汗だくになって全身筋肉痛で精神的にもクタクタになって稼ぐお金のほうが美しいのでしょうか。
そもそも投資はラクして儲かる方法ではありません。
ラクして儲かるならみんなやればいいですけど、やってませんよね?
投資はリスクをとるからリターンを得ているんです。
アパート経営して家賃収入を得ることはラクして儲けているからけしからん、ですか?
アパート経営は空室リスクや災害リスクなどを背負っています。
しかしリスクを取ると言っても、ギャンブルと投資は違います。
子供のうちから投資を経験させようと思うのであれば、親が投資の本質を説明できるようにしておきたいですね。
いずれ子供は親元を離れ、自分で生きていかなければいけません。
親であれば生きていく強さを身につけてほしいと願っているんじゃないでしょうか。
金融知識は生きていく強さにつながります。
世の中には悪いやつがたくさんいますし、ワナもたくさんあります。
勉強は学校生活で終わるのではなく、ずっと続くものであることを親が身を持ってしめさないといけません。
まとめ
子供に投資の話なんてまだ早いと思うかもしれません。
でも「無駄づかいせずに貯金しなさい」というのも子供を思考停止させてしまいます。
お金は便利な道具です。
お金を得ることだけが目的ではなく、お金をどう使うのかが大事です。
もっと子供とお金の話をしてみるほうがいいかもしれません。
そうするとあなたがこれまで気づかなかったことが見えてきたり、勉強不足だったことに気づくことがあるでしょう。
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