【保険】こんな人は外貨建て保険をやってはいけない

外貨建て保険をやってはいけない人

為替

「将来のために貯蓄だけでは心配なので投資を考えている」

「投資といっても何を選べばいいのかわからないし、損したくない」

こんな思いを持って、銀行窓口に行ったり生命保険の担当者に会うと

「外貨建て保険はいかがですか?」

とすすめられることが多いようです。

言われたことを鵜呑みにしない慎重な方ならネットで調べると思いますけど、

「利回りが高くて有利」

「ボッタクリ商品に騙されるな」

など、メリット・デメリットの情報が飛び交っていて

判断に迷う方も多いようです。

わたし個人的にはオススメしません。

外貨建て保険の中身をよく理解して加入するならいいんですけど、

よくわからないまま相手にすすめられるがまま加入を悩んでいるなら

やめておいたほうがいいでしょう。

少なくとも為替手数料と為替リスクを理解できないなら

外貨建て保険をやってはいけません。

為替手数料と為替リスク

為替

円高ドル安などニュースでよく聞きますよね。

  • 輸入品が安くなるのは円高・円安どちらでしょうか。
  • 海外旅行でお得になるのは円高・円安どちらでしょうか。

すぐに答えることができないなら

外貨建て保険の為替手数料と為替リスクの説明を受けても

理解できないかもしれません。

外貨建て保険は円⇔外貨の往復で為替手数料を払わなければいけません。

わかりやすく言えば

保険料の支払いにも、保険金の受け取りにも、両方手数料がかかるということです。

それから為替リスクです。

外貨預金をしたことがあるかたならすぐにわかりますね。

円が強い(高い)時に外貨を買って

円が弱くなった(安くなった)時に外貨を売る

こうすると為替差益を得ることができます。

外貨預金ももちろん為替手数料がかかります。

利回りのいい通貨だけど為替手数料が高い、ということはよくあります。

外貨預金はオススメしませんけど、もしやってみたいのであれば

ネット銀行で為替手数料を安くおさえるか

FXでレバレッジなしで外貨を持つ方法があります。

外貨預金は資産形成に有効か?

そもそも為替を予想することは専門家でも困難です。

円高のときに保険料を払い続けて

円安の時に保険金を受け取れれば最高ですけど

その反対だった場合は、、、

「話がちがうじゃないか!」

と担当者に怒っても相手は

「こちらはきちんと説明しましたので、、、」

となるでしょう。

ひとつ知っておいてほしいのは

金融庁が外貨建て保険を名指しで批判していることです。

外貨建保険販売の際の情報提供のあり方について

特定の金融商品をこれだけ批判することは異例です。

それだけデメリットを理解できなかった消費者からの苦情が多い商品ということです。

保険なのに貯蓄と投資?

保険

そもそも最初の話に戻ります。

  • 将来に向けて貯蓄だけじゃ不安
  • かといって投資で何を選べばいいのか
  • 損はしたくない

という悩みを銀行窓口や保険担当者に打ち明けて

外貨建て保険を提案されたんですよね。

「外貨の利回りがいいから」

と言われて

「保険なら損することはなさそうだし、ちょっと増えそうだな」

と思っていませんか?

しかも相手は百戦錬磨のセールスのプロです。

円より利回りよく貯蓄できる保険、と聞くと

リスクがないように思ってしまいます。

投資信託なんかよりもずっと高いといわれる手数料と

為替リスクを上回るほどの魅力があるのかよく考えてください。

熱心に販売する商品は

あなたのためなのでしょうか。

セールスする側が儲かるからなんでしょうか。

投資=危険、保険=安心ではない

保険

日本人は世界的に見て保険が大好きな民族といわれます。

安心安全にお金をかける。

悪いことではありません。

でも社会保障制度の内容を理解した上で、民間の保険を選んでますか?

【保険見直し】ほとんどの会社員が厚生年金と健康保険で「万が一」に備えられる

公的保険で足りない部分を民間保険で補うのが目的ですよね。

社会保険料だけでもかなりの額を支払っているはずです。

民間の保険は1番低コストな「掛け捨て型」から考えるべきです。

貯蓄型は高い手数料をとられるからです。

投資は自分で勉強して「つみたてNISA」あたりから始めれば

ムダなコストも掛からず、非課税の恩恵にあずかれます。

保険は保険。

投資は投資。

貯蓄型保険にムダな保険料を払うなら

いますぐ積立投資から始めましょう。

大丈夫です、難しくないですから。

投資初心者は何から始めるべきか→ネット証券を使ってインデックスファンド積立投資から始めてみましょう

外貨建て保険を何度もすすめてくる担当者は

本当にあなたのことを思って提案しているのか疑ったほうがいいです。

顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)」なのでしょうか。

FPを前面にアピールして手数料ビジネスをしている銀行員や保険販売員がたくさんいます。

彼らも生き残るために必死なのでしょうけど、利益相反なやりかたはやがて淘汰されていくでしょう。

まとめ

景色

外貨建て保険は安心安全な商品ではありません。

リスクのある金融商品です。

為替手数料と為替リスクを理解できていない人にはオススメできません。

金融庁が名指しで批判しているように、販売者がデメリットをきちんと伝えていない問題があります。

保険は貯蓄型ではなく掛け捨て型でムダな手数料がかからないものから検討しましょう。

保険が安全で投資が危険なわけではありません。

つみたてNISAなどは投資初心者が始めやすい仕組みになっています。

ムダなコストを抑えてリターンを高めることは

投資の重要な要素です。

お金の相談は顧客本位のアドバイスをしてくれる人を探してくださいね。

こちらの本はいらない保険がズバズバ書かれてて面白かったのでオススメです。


 

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