【教育費】子供の教育資金はいくら必要?教育ローンと奨学金
目次
子供の教育資金はいくら必要か?
教育資金をどのくらい準備しておけばいいのか
あるていどイメージしておけば、いまから少しづつでも準備しておきたいですよね。
日本政策金融公庫の
~令和元年度「教育費負担の実態調査結果」~
によると
高校入学から大学卒業までにかける子ども1人当たりの教育費用(入在学費用)は
939.1 万円です。
どうでしょうか。
想像より多かったですか?少なかったですか?
これに近いくらいの貯蓄ができているのが理想ですけど
子供が2人、3人となると、、、
「ちょっとしんどいなぁ、、、」
という人がほとんどでしょう。
もし親などからの援助が期待できそうにないのであれば
教育ローンや奨学金を利用しましょう。
教育ローンと奨学金
国の教育ローン(教育一般貸付)
教育ローンは国と民間がおこなっているものがあります。
国の教育ローン(教育一般貸付)は、国が日本政策金融公庫を通じて行っています。
特徴の一つが固定金利です。
2020年9月現在は1.70%となっています。
最長15年の長期返済です。
融資限度額は350万円(学生・生徒1人につき)です。
(大学院、外国の大学等に3ヶ月以上の留学をする場合は450万円)
子供1人の場合は世帯の年間収入790万円以内(事業所得者:590万円以内)
子供の人数によって世帯年収の上限額が異なります。
連帯保証人をたてるか教育資金融資保証基金の保証を利用することが必要です。
それと民間の教育ローンと比較すると、
申込みから融資まで通常3週間程度かかってしまうことに注意です。
民間の教育ローン
民間(銀行、JA、保険会社など)の教育ローンは多くが変動金利です。
国の教育ローンに比べて金利が高めです。
国の教育ローンは世帯年収の上限があったのに対して
民間の教育ローンは安定収入があることが条件になります。
国の教育ローンと比較して、融資審査までのスピードが早いです。
なので入学時に必要な納付金が準備していたお金で足りないときなどに、
民間で借りて対応して早めに返済する、というような使い方が良いでしょう。
奨学金(日本学生支援機構)
もっともオススメなのが奨学金です。
奨学金には貸与型と給付型があります。
貸与型
貸与型は無利子の第1種と、有利子(在学中は無利子)の第2種があります。
当然、無利子の第1種のほうが収入基準や成績基準が厳しくなっています。
令和2年度 貸与利率一覧(年利%)から令和2年8月に貸与終了した者の貸与利率を見ると
利率固定方式:0.267%
利率見直し方式:0.003%
となっています。
これはありがたい低金利ですね。
ただ注意点があります。
利率が決まるのは借入時ではなく、貸与終了時です。
この先もずっと低金利がつづくかどうか
固定金利を選ぶべきか検討が必要ですね。
給付型
返済不要の奨学金です。
経済的理由で大学・専門学校への進学をあきらめないよう、
2020年4月に進学・進級する学生から、給付奨学金の対象者が広がりました。
これまで紹介したなかでもっとも条件が細かくなりますけど
返済不要の教育資金はありがたいですよね。
住宅ローンもあるのに教育ローン、返済が大変そう、、、
「低金利で教育資金を借りても、ニュースで奨学金の返済に困ってるってやってましたよ」
たしかに給付型の奨学金以外は
貸与型の第1種、第2種、教育ローン、すべて返済しなければいけません。
しかし
「学びたいけど、うちはお金がないから進学をあきらめる」
となってしまっては、国にとって大きな損失です。
現在は教育無償化にむけて制度が変わってきています。
2020年4月から私立高等学校等の授業料の実質無償化となりました。
といっても細かい条件があり、収入などによって違いがあります。
2020年4月から高等教育(大学など)の無償化も始まっています。
選考基準は「学力基準」「家計基準(収入基準・資産基準)」で、両方を満たす必要があります。
「年収380万円?うちは関係ないわ」
ちょっと待って下さい!
図の左に年収「目安」と書いていますよね。
これは収入ではなく「課税標準額」をもとに審査するためです。
気になる方は日本学生支援機構の
でおおよその額が算出できます。
教育にお金をかけすぎてませんか?
わたし自身は公立高校に通い、県外に出て一人暮らしで国立大学へ通いました。
(7年間もかけて卒業しましたけど、、、)
授業料も生活費もすべて親が出してくれたので感謝しかありません。
ただ大学に投じたお金と時間に対して、
残念ながら得たものはあまり大きくなかったと思っています。
(もちろん行ってよかったこともたくさんあります)
このブログで繰り返し言ってますけど
いい大学を出て、大手企業に入れば安泰という時代は終わりです。
親が古い考え方をもったまま子供に押し付けて、行きたくもない大学に行かせてはいけません。
時間とお金がもったいなすぎます。
高校入学から大学卒業まで、投資した約1,000万円のお金と時間を回収しなければいけません。
仮に高校卒業して大学に行かず就職した場合
年収300万円として4年間で1,200万円稼ぎます。
一方で大学した場合は入学金や授業料など500万円以上かかるわけですから、
1,700万円分リードされている高卒の同い年を追いかけなければいけません。
それでも
「なんとなくみんな大学に行ってるから」
という理由で聞いたこともないような大学に行きたいですか?
有名であればいいわけではなくて、
目的を持たず大学に行くことは時間とお金のムダ使いではないでしょうか。
社会に出て働いてみて、お金をためて、本当に学びたいことがみつかってから大学に入ってもいいじゃないですか。
自宅からインターネットで世界中の天才学者の授業を受けることだってできる時代です。
個人的にはN高に注目しています。
N高はネットと通信制高校の制度を活用した新しい“ネットの高校”です。
フィギュアスケートの紀平梨花さんはN高です。
海外の遠征が続いてもしっかり勉強できますね。
この流れをみれば、
教えるのがあまり得意ではない学校の先生の授業って必要ですか?
教員免許を取ったからと言って、
全員が池上彰さんや林修先生のように教えるのが上手なわけではありません。
教えるのが圧倒的に上手い先生の授業をオンラインで受けて、
リアルな学校には学問以外のことを学んだり体験する場になっていくはずです。
まとめ
教育資金は少しづつでも貯蓄しておくのが理想です。
それでも難しいときは制度をうまく利用しましょう。
奨学金の給付型が最も理想ですけど、条件は厳しくなっています。
次いで奨学金の貸与型、国の教育ローン、民間の教育ローンという順番になります。
教育無償化が進んできていますけど、完全に自己負担0にはならないはずです。
子供本人以上に親が教育に熱が入りすぎていませんか?
学びたいことが明確で
「この大学で勉強したい!」
というのであれば全力で応援してあげてほしいですけど
大学くらいは行ってほしい、というのはもう時代遅れです。
お金と時間を無駄にしないために、固定観念を取っ払っていきましょう。
記事を読んで
「おもしろかった!」
「役にたった!」
と思っていただけたらクリックを!
下部のコメント欄も書き込んでいただければうれしいです。
↓ランキングをチェック!