やっぱり投資しなくてよかった?リスクを取らないリスク?
目次
株価暴落、やっぱり投資は怖い?
新型コロナウィルスによる経済の停滞で株価は暴落しました。
「投資に興味があるけれどちょっと怖いな」
と思っていた方は
「やっぱり投資しなくて良かった」
とホッとしているかもしれません。
わたしは誰もが投資をする必要はないと考えています。
預貯金がわずかな人は投資をやるべきではありませんし
元本割れするのが絶対に嫌だと言う人もやる必要はありません。
ただ知っておいて欲しいのは
投資をしないことでリスクを取らないリスクがある
ということです。
お金が減ってないようにみえるだけ?
確かに投資が怖くて預貯金していた人は今回の暴落で損をせずにすみました。
でも人類が新型コロナウィルスを克服し、再び世界経済が成長するときに
あなたが受け取るのは年利0.01%のみです。
「でも減るよりマシ」
確かにそうです。
でも世の中がインフレ(物価上昇)になったり、円安(ドル高)になるとどうでしょうか。
政府目標の物価上昇率2%になれば、100円で買えたリンゴが、10年後には124円払わなければ買えなくなります。
もちろんその状況であれば賃金も増えているはずですけど、持っていたお金の価値は減るということです。
同じように普通預金であれば物価上昇にあわせて金利も上昇しますけど、タンス預金は年々おお金の価値が減るということです。
このような状態をリスクを取らないリスクといいます。
世界経済は長期的にみれば3〜4%上昇するので、先進国で唯一実質賃金が上昇しないままの日本はどんどん貧乏になっているのが事実です。
成長しているところにお金を置くのか、置かないのか。
どちらを選ぶのも自由です。
リスクを取りたくないのであればリターンも得られないというシンプルな理屈です。
ちなみにデフレ(物価下落)の状態では現金・預金が正解でした。
元本割れせずにお金の価値が勝手に上がっていくからです。
投資=ハイリスク・ハイリターン?
リスクを取らないリスクがある、というのが理解できたら
「じゃあちょっとリスクをとってみようかな」
と思いましたか?
「これだけ暴落したってニュースで言ってるから今がチャンスなんでしょ?」
「暴落した株を買えば儲かるかも!」
ちょっと落ち着いてください。
たしかにこれだけの暴落はめったにないチャンスとも言えます。
ただ資金を一括投入したり、個別株の購入はリスクが高いです。
「いまが底でこれから上がる可能性が高いでしょう?」
という考え方はギャンブルと同じです。
これ以上下がらないという保証はどこにもありません。
暴落したけどこれから伸びると思って1社の株を買って、もし倒産したら、、、
株が紙切れになる可能性があります。
逆にとんでもない技術を開発すると株価が何十倍も増える可能性もあります。
このような投資はハイリスク・ハイリターンです。
日本人がイメージする投資はほとんどこのタイプです。
わたしは心配性なので投資信託を選びます
投資の格言に
「卵を一つのカゴに盛るな」
というものがあります。
- 1社の株を買うより、業種の違う複数社の株を買う
- 株だけじゃなく債権も買う
- 日本だけじゃなくて世界中の株を買う
- 1回で買うんじゃなく何回か分けて買う
つまり銘柄や投資の種類や地域や時間を分散させることです。
例えば
「トヨタ自動車なら絶対つぶれないし、いま買えばもうかる!」
というのはわたしは恐ろしくてとてもできない正確です。
絶対つぶれないなんて保証はどこにもありませんよ?
過去にはそう思われて倒産した会社がいくつもあります。
投資信託というのは、投資家から集めたお金を運用の専門家にまかせるものです。
例えばわたしが保有する投資信託はAppleやAmazonはもちろん、世界中の企業に投資されています。
仮に明日Appleが倒産したとしても、数%の影響を受けるだけで投資信託が紙切れになることはありません。
なので少額で世界中の株式や債権に分散投資できる投資信託は初心者〜ベテラン投資家まで購入しています。
ただし!日本の投資信託はゴミ商品が多いのは要注意です。
投資のリスクはコントロールできる
- 元本割れするのが嫌だ=リスクをとりたくない
- リスクを取らないならリターンも得られない
投資家はリスクを取るからリターンを得られます。
でも
リスク=危険
というわけではありません。
投資におけるリスクとは価格の振れ幅のことです。
例えば外国株式だと大きなリターンも期待できますけど、為替変動リスクと株価変動リスクがあるのでリスク大です。
日本国債は大きなリターンは期待できませんけど、信用リスクくらいなのでリスク小です。

出典:金融庁ウェブサイト (https://www.fsa.go.jp/rules/index.html)
投資信託の中にはバランス型といって
- 先進国株式
- 日本株式
- 先進国債権
- 先進国株式
に投資する商品があります。
わたしも投資デビューはバランス型の投資信託からでした。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
これを
- ノーロード(購入手数料なし)
- 低コスト(低信託報酬)
で積立投資すればかなりリスクを抑えた投資が可能です。
今回のような暴落状況では流石に価格が下落していますけど、株式のみの投資信託にくらべると下落率は低くなっています。
基本的には投資のリスクとリターンは表裏一体です。
ローリスク・ローリターン(預貯金、債権など)
ミドルリスク・ミドルリターン(投資信託など)
ハイリスク・ハイリターン(個別株の短期売買など)
自分にあった投資を選ぶことができます。
なのでいくら暴落でチャンスに見える状況でも
余裕資金の一部で投資信託の積立から始めるのがリスク少なめでオススメなのです。
まとめ
リスクを恐れて投資をしないのは自由です。
でも投資のリスクはコントロール可能です。
心配性なわたしでも投資をしているのですから。
日本人のほとんどがローリスク・ローリターンな場所にお金をおいています。
それもいいですけど、余裕資金の一部をミドルリスク・ミドルリターンに置いてみてはどうでしょううか。
預貯金の状態ではお金がほとんど働かず寝ている状態です。
いま世の中にお金が回らなくなってしまってみんな困っています。
少しだけリスクをとってお金に少し働いてもらいましょう。
記事を読んで
「おもしろかった!」
「役にたった!」
と思っていただけたらクリックを!
下部のコメント欄も書き込んでいただければうれしいです。
↓ランキングをチェック!