世界からコーヒーがなくなる?2050年問題

1杯たった100円で美味しいコーヒーが飲める

コーヒーは好きですか?

私はコーヒーが大好きで毎朝欠かさず飲みます。

朝だけではなく、どこか出掛けたときにコーヒーを飲みながらひと休み、なんてこともよくあります。

自宅では豆で買ってきて、ミルで豆を挽いて、コーヒーメーカーで淹れています。

ある程度、味の好みが決まっていますけど、たまに豆を変えていろんな味を楽しんでいます。

砂糖もミルクも入れずに、チョコレートなど甘いものを食べながら楽しむのが最高ですね。

外でコーヒーを飲むとなると

  • スタバなどのカフェ
  • コンビニのコーヒー
  • 高級ホテルのコーヒー

など選択肢があります。

  • スタバならだいたい500円
  • コンビニなら100円
  • 高級ホテルなら1,000円以上

でしょうか。

説明するまでもないと思いますけど、値段と味が比例するわけではありません。

1,000円のコーヒーが100円のコーヒーの10倍美味しいか?というとそんなことありませんよね。

むしろ100円のセブンカフェに勝てないコーヒーの方が多いかと、、、

余談ですけど、高級ホテルでコーヒーを飲むのはちゃんと1,000円以上の価値があります

  • 素敵なコーヒーカップ
  • 座り心地のよいソファ
  • 高級な調度品
  • 心地よい接客
  • 客層が良いので落ち着いた雰囲気

などなど、ぜーんぶ合わせて1,000円ですから。

話を戻します。

現在はたった100円でも手軽に美味しいコーヒーが飲めます。

でももしかすると数年後には今のように安く飲めなくなるかもしれません。

さらには世界からコーヒーがなくなってしまうかもしれないというのです。

「世界からコーヒーがなくなるまえに」では、未来も美味しいコーヒーが飲めるように、消費者である私たちに行動を求めています。

世界からコーヒーがなくなる?

20年1月、米農務省は19~20年度の世界の生産量が消費量を上回るとの見通しを発表しました。

国際価格は19年11月から12月に急騰していたので、このままコーヒー豆が不足するのではないか、と不安視する声がありました。

しかし最大生産国のブラジルで20~21年度に豊作が見込まれることもあって、ひとまず市場は落ち着きを取り戻しているようです。

出典:世界経済のネタ帳 https://ecodb.net/commodity/group_coffee.html

気候変動によってコーヒーの栽培が年々難しくなっています。

世界各地で異常気象が記録されていて、危機的な気候変動が起こっているというニュースを頻繁に見ますよね。

コーヒー豆の収穫に適した地域はコーヒーベルトと呼ばれるエリアに集中しています。

コーヒーベルトは地球上の赤道付近、北回帰線と南回帰線との間の地域です。

(コーヒー生産量1位はブラジル、2位は意外に思うかもしれませんけどベトナムです。3位コロンビア、4位インドネシアと続きます。)

いくら温暖化が進んでも土壌条件を満たさない北欧でコーヒーを栽培することは不可能です。

現在の気候変動が続くと、いつ生産量が急減してもおかしくないのです。

2050年には気候変動の影響で、アラビカ種のコーヒー栽培適地が現在の50%にまで減少すると言われています。

需要と供給のバランスが崩れつつある

そんな中で世界のコーヒー消費量は増え続けています。

爆発的に増えているのはやはり中国です。

中国のコーヒー消費量は4年間で約2倍、コーヒーの輸入量も年間16%のペースで増加しています。

中国では「ラッキンコーヒー」がスタバを猛追しているそうです。

スタバを脅かす「ラッキンコーヒー」に日本人が学ぶべき教訓(日経BP)

このまま世界中で需要が増え続けると、供給が追いつかなったときにはコーヒー豆が値上がりすることになります。

コーヒーの生豆は、石油の次に取引量の多い原料です。

世界のコーヒーの8割は赤道付近で生産されています

しかし小規模農家が得る収入はわずかです。

それは先進国の大企業が高品質のコーヒーを安く買い付け、品質に見合った高い価格で売っているからです。

ある調査によると、ウガンダのブドゥダ地方の生産者たちの中には、自分たちが栽培しているものが最終的に飲み物になることを知らない者すらいたという。

知識のないものが搾取される、と言ってしまえばそれまでです。

コーヒー豆に限った話ではないですけど、生産者も豊かになれなければ、いずれ限界が来てしまうのではないでしょうか。

  • 温暖化で生産地が減り
  • 搾取で生産者が減り
  • 消費量が増える

という状況が続けば、2080年には、コーヒーを楽しめるのは富裕層のみとなるか、さもなくば絶滅すると考えられています。

過剰な消費を抑える

大量消費は自然環境を破壊することと、労働者搾取に繋がります。

生産拡大しようと森林伐採し農場を拡大するからです。

コーヒーは嗜好品です。

飲まなくても生きていけます。

でも1杯のコーヒーの香りと味わいに癒やされている人が世界中にいます。

この先もコーヒーを楽しむために私達は、より少ない量で、より良いものを味わって飲むことではないでしょうか。

コーヒーに限らずあらゆる消費行動は人間の将来につながっています。

いま安価に手に入っている食べ物も、いつまでもそれが当たり前とはかぎりません。

食のサスティナビリティ(持続性)を考えなければならない時代なのです。

1杯のコーヒーを生産してくれている農家に感謝して飲みたいですね。

 

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