マスク高額転売は不安商法?不安を煽れば保険も売れる?
新型ウィルス発生によるマスク不足
新型コロナウィルスに関連するニュースが毎日続いています。
マスクが不足しているという情報が流れ、高額で転売されているニュースも見かけます。
多くの専門家はマスクの着用だけではコロナウィルス感染を防ぐことは期待できないとコメントしています。
厚生労働省からも新型コロナウイルスの感染予防には石けんやアルコール消毒液などによる手洗いが重要、と繰り返し発表されています。
ネット上の憶測やデマに惑わされず、正しい情報を手に入れなければいけません。
毎日満員電車に乗らなければならない人などは不安だと思います。
あまり不安に煽られて冷静な行動ができなくならないよう気をつけなければなりません。
人の不安を煽れば物が売れる
毎日の報道を見ていると、感染者の数も増えて、未だ収束の見込みがありません。
マスクの不足もちょっとしたパニック状態と言えます。
結果的に高額で転売されているようなマスクを買う人まで現れるという状況です。
つまり
需要>供給
と言う状態です。
欲しい人がたくさんいるのに、マスクが不足しています。
そうすると理論的には市場価格が上昇することになります。
1973年のオイルショックではトイレットペーパーが買い占めが起こり、店頭から消えました。
やはりこの時もトイレットペーパーが倍の値段でも売れたと言うことです。
メディアがあまりにも不安を煽るのはいかがなものかと思います。
普段マスクを使わないような人までマスクを買いに走るのは、人間心理の「不安」を利用すれば物が売れると言うことがわかります。
昔から「不安商法」と言って不安を煽って物を買わせるというのは常套手段です。
- リフォームセールスが「このままでは地震で家が倒壊しますよ」と言って高額のリフォームをさせる
- 無農薬、無添加、有機栽培と言って高額な健康食品を売りつける
- 今のままでは不幸になりますよ、と言って「これを買えば幸せになせます」高額の壺を買わせる
- 煽り運転の映像を何度も見せられてドライブレコーダーが売れる
- 残された家族が困りますよ、と言ってたくさん保険に加入させられる
などなど。
商品そのものは悪くなかったとしても、必要のない人が冷静な判断を失っていることがあります。
何が正しいかを見抜くのが大切なんですけど、なかなか難しいのも事実です。
不安な気持ちになった人にとっては「あなたのおかげで助かったわ」売ってくれた人に感謝するくらいですからね。
上記の例は全て悪質だとかそういうわけじゃありません。
ドライブレコーダーなんていうのはこれから標準装備になってもおかしくないですからね。
ただ、売る側としては
「明日事故をするかもしれませんよ」
と不安を煽れば購入者を増やすことは難しくないということです。
実際にニュースで煽り運転の報道が繰り返されていた頃、カー用品店ではドライブレコーダーが飛ぶように売れていたそうです。
保険業界は不安商法?不要なものまで買っていませんか?
私が特に言いたいのは、日本人が安心のためと思って加入している生命保険です。
多くの人が「不安だから」という理由で必要もない保証をたくさんつけて、多額を保険料を支払っています。
私の考え方は、生命保険は基本的に不要、どうしても必要なら最低限の保証、です。
私はFPで保険が専門ではありません。
FPの私でさえ複雑で難解に感じる生命保険商品をあなたは正しく理解して保険料を払っているでしょうか。
「掛け捨てよりも貯蓄型がお得ですよ」
と説明されてなんの疑問も持たずに加入していませんか?
外貨建ての保険とかギャンブルのような商品を理解して加入しているんでしょうか。
かんぽ生命の不正販売もあって、保険業界では顧客本位の営業が揺らいでいます。
不要な物を売りつけて利益を上げるという信頼を損なうことをしてきたわけですから。
フィデューシャリーデューティーという言葉を聞いたことがありますか?
舌を噛みそうな言葉ですが、日本語で言うと「顧客本位の営業」「お客様本位の業務運営」です。
お客様にとって最大の利益となるように行動することで、それに反することをしてはならない、と言うことです。
簡単に言うと、お客さんを騙すようなことをして自分の利益に走るようなことをしない、と宣言しているんです。
かんぽ生命は完全に顧客を裏切ったと言うことです。
金融庁が金融機関に対して、このフィデューシャリー・デューティーを果たすことを求めてきたにもかかわらず、浸透していなかったことになります。
多くの金融機関(保険会社含む)がフィデューシャリー・デューティーを宣言しています。
本気で取り組むと保険会社の売り上げは激減するんではないかと思います。
真剣にお客様のためを思って仕事をしている保険屋さんには申し訳ないんですけど、自分の利益を追求している人が多くいるのが実態です。
これまで顧客を食い物にしたところは、これからツケが回ってくるでしょう。
昨今インターネットでは保険のカラクリや罠を暴く情報がたくさんありますし、消費者も賢くなってきています。
顧客本位の営業をする保険会社のみが生き残るはずです。
長期的に見ればお客さんに信頼されるものしか残れないはずです。
私は金融商品や生命保険に所属せず、販売もしない独立系FPです。
記事を書いていると、どうしても将来の不安を煽っているような内容になることもあります。
ただ、それは読んでくれた方に何か気づきを得てもらったり、行動するきっかけになって欲しいからです。
私がお客さんにとって不要な証券や保険を買わせることはありません。
お客さんにとって最大の利益になるよう行動するのは当然のことです。
これからもお客さんから信頼されるFPであり続けます。
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