中古ピアノが900万円!?購入すれば一生モノ。もはや美術品!
中古ピアノ900万円!
先日、ピアノ教室コンサルの関係で大阪に行ってきました。
その際に行ったのがB-tech Japan Osaka です。
ベーゼンドルファーというオーストリアのピアノを取り扱っていらっしゃいます。
スタジオに置いてあるピアノを少しだけ弾かせてもらいました。
店内にはピアノが展示されていて販売されているので、見て回りました。
その中の1つに所々塗装の剥がれた少し古びたグランドピアノを発見しました。
それは世界最高峰のピアノを作ると言われるスタインウェイでした。
1898年製でお値段なんと900万円!
象牙鍵盤です。
象牙はワシントン条約により輸出入が厳しく管理されています。
なので現在は海外から日本に輸入されるピアノに象牙鍵盤はありません。
象牙の鍵盤は指が滑りにくいので、指に吸い付くような感覚とのこと。
ただ汗を吸収するのでだんだんと鍵盤が黄色くなってきます。
ちなみに黒鍵の部分には高級ピアノだと黒檀(これまた超高級素材)を使ってます。
楽器であり工芸品であり美術品ですね。
どんなモノでもこだわると高価になる
あなたには何かこだわっているものがありますか?
例えばファッションにこだわりがあるなら、ユニクロではなく気に入ったブランドの服を買いますよね。
つまり「着られればなんでもいい」ではないわけです。
車が好きな人なら「走ればなんでもいい」ではないですよね。
そう考えてみると、100円ショップで買えるものもあれば、職人さんが1個づつ手作りしてるようなものもあるわけです。
ピアノもおもちゃのピアノからグランドピアノまであります。
- 電子ピアノだと約5万円〜
- アップライトピアノは約50万円〜
- グランドピアノが約100万円〜
ちなみにコンサートホールにあるようなピアノ、例えばヤマハCFXだと希望小売価格が税抜き1,900万円です。
「音がなればなんでもいい」と思うならおもちゃのピアノでもいいですし、こだわるならグランドピアノになるわけです。
安いのがダメで、高ければいいというわけではありません。
安いのも高いのも理由があって、自分が必要なものを選べばいいんです。
電子ピアノはデジタル技術の進化で目覚ましい進歩をしていると言います。
鍵盤のタッチも昔に比べればかなり良くなっているようです。
音量調節できてヘッドフォンも使えるので時間を気にせず練習できます。
アコースティクピアノに比べれば値段が手頃で購入しやすいです。
でも他のデジタル機器と同じで10年も経てば、ほとんど価値がなくなっていきます。
最終的にゴミになってしまう可能性が高いです。
グランドピアノなどのアコースティックピアノは、電子ピアノと比較すると、大きい、重い、価格が高いです。
しかし表現力が圧倒的に違います。
というより全く別物です。
そして大切に使い続ければ価値がなくなることはありません。
アップルウォッチとロレックスと同じですね。
10年前のアップルウォッチはゴミになる可能性がありますけど、ロレックスは価値があります。
アップルウォッチに価値がないわけじゃなくて、製品寿命が短いということです。
日本だけで考えれば子供が減っているので、習い事でピアノを購入する人が減っています。
なのでピアノの国内販売は右肩下がりです。
ただ世界に目を向ければ発展が目覚ましいアジアの国々ではピアノの販売は好調です。
ヤマハも中国での販売をグングン伸ばしています。
富裕層が続々と増えて音楽教育に力を入れる人が増えるのはイメージできますよね。
日本製の中古ピアノが中国、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、インドなどで売れるわけですから、「ピアノ売ってちょーだい」の竹本ピアノも儲かってしょうがないわけです(笑)
時計や高級車と同じように希少性があるモデルならば値上がりすることも考えられます。
実際に日々演奏して楽しんで、売る時に高く売れる。
お金持ちってそういうのをわかって購入してたりします。
ということで上記の中古のスタインウェイ、900万円でいかがでしょうか(笑)
そんな高級グランドピアノって減価償却はどうなる?
買った時よりも価値が上がるようなピアノ(楽器)もあるのはわかっていただけましたか。
もはや単なる楽器ではなく美術品と呼べるものですよね。
絵画と同じように投資目的で購入する方もいるわけです。
お正月番組の「芸能人格付けチェック!」にバイオリンの名器「ストラディバリウス」が出ていたのを見ましたか?
あれ高いもので十数億円の価値ですよ。
もはや目眩がしそうな値段です。
富豪や財団が購入して、名演奏者に貸与するそうです。
カレーハウスCOCO壱番屋の創業者である宗次さん、ZOZO創業者の前澤さんはストラディバリウスの購入者だそうです。
COCOとZOZO、、、(笑)
宗次さんは葉加瀬太郎さんに貸与するなどしているそうです。
こんなことをいろいろ調べていると興味深い記事を見つけました。
ざっくり言うと宗次さんがストラディバリウスを経費計上して減価償却が認められず20億円の申告漏れになってしまったと言うことです。
宗次さんは顧問税理士に任せていたと思うので悪意はないと思いますけどね。
皆さんもストラディバリウスを買うときは気をつけてください。
こういう美術品の減価償却ってどこかに線引きがあるのかな、と思って調べました。
取得価額が1点100万円以上である美術品等は原則、非減価償却資産ですが、「時の経過によりその価値が減少することが明らかなもの」は、その取得価額が100万円以上であっても減価償却資産と取り扱うこととされています。
出展:国税庁 https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/hojin/bijutsuhin_FAQ/index.htm
んー、なんかわかったような、わからないような(笑)
「時の経過によりその価値が減少することが明らかなもの」
この判断は誰がするんでしょうか。
150万円のグランドピアノを購入して開業したピアノ教室だったらどうなるんでしょう。
すいません、FPですけど税制が得意なわけではないので、、、
価値が減らないものを減価償却費にすると、大きな節税になって、物によっては売却益も出るわけですもんね。
国税庁も認めるわけにはいかないでしょう。
まとめ
安い方が得と思って買うよりも、価値の減少がないものを選ぶというのも一つの選択肢です。
限られた予算の中で購入する人がほとんどなので、なんでもかんでもこだわってしまうとお金がかかりすぎて大変です。
自分がこだわりのあることであれば「良いものを使う喜び」「一流のものに触れる」というのは大切です。
安物買いの銭失い、にならないようにしたいものです。
ピアノに限らず、あなたが本当に必要とする物であれば、購入する基準として「価値」を考えてみてはいかがでしょうか。
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