外貨預金は資産形成に有効か?

資産運用、投資に興味を持ってくると

「経済成長が低迷している日本ではなく、海外に投資すべき?」

という疑問が出てくると思います。

「外貨預金は資産形成に有効か?」

の問いに対しては

「資産の外貨比率をある程度持っておくべき。でもそれは外貨預金じゃなくてもいい。」

と考えています。

100%日本円で資産を持っていると、円の価値が大きく下がった時に困ることになります。

かと言って新興国に投資したり、外貨預金をすればいいのかと言うと、焦るとワナにかかってしまうので注意が必要です。

今回は外貨預金について書いてみたいと思います。

外貨預金は投資なのか?

私の考えでは外貨預金は投資ではありません。

儲かるかどうかと言うと、大きく儲かることもあります。

例えば1ドル=100円の時に100万円分のドルを購入すると1万ドル手に入ります(シンプルにするために手数料は0とします)。

しばらくして1ドル=150円になった時に、持っている1万ドルを円に替えたら150万円になります。

50万円も儲かっちゃいました。

逆に1ドル=50円になった時に持っている1万ドルを円に替えると50万円になります。

半分になっちゃいました、、、

このようなものを為替差益為替差損と言います。

為替相場を予想することはプロでも簡単なことではありません。

それを投資を始めたばかりのあなたがやるなんて、一か八かのギャンブルでしかありません。

つまり投資ではなく『投機』です。

安く買って高く売る。

徹底的に勉強してやるならいいですけど、素人が安易に手を出してはいけません。

日本より金利が高い場合が多い

為替差益を狙うのはギャンブルみたいなものですけど、超低金利の日本に比べると預金金利が高い国はたくさんあります。

先進国はあまり金利が高くなく、新興国の金利が高い傾向にあります。

ネット上の情報を見ていると『高金利!』と謳っている通貨はトルコリラや南アフリカランドなどの新興国で為替変動が大きい傾向があります。

高い金利を狙って新興国通貨を買うのも素人が手を出すべきではありません。

コストが高い

では比較的安全そうで金利が高いオーストラリアドルで預金するのはどうでしょうか。

確かに日本の超低金利よりは良いです。

でも日本より『マシ』と言う程度です。

なのに為替リスクを背負って、しかも高い手数料が発生するとなるとほとんどメリットを感じません。

円を外貨にするとき(預け入れ時)も、外貨を円にするとき(引き出し時)も手数料がかかります。

普通の銀行だと1米ドルあたり1円もかかります。

上で述べた例で1万ドル購入した時だと1万円も手数料を取られます!

1%ですよ!

日本の金利が0.001%とかなのに、、、

一瞬で吹っ飛んでしまいます。

なので外貨預金をやってみたいと言うのであればできるだけ手数料を抑えることを考えてください。

まず1つはネット銀行を利用することです。

例えばソニー銀行だと

1米ドルあたり15銭です。

しかも残高や取引状況に応じて優遇があります。

FXを利用すると言う手もある

さらにFXだと米ドル/円の手数料が0.2銭と言うところが多いです。

コストで見れば圧倒的に安いですね。

なのでレバレッジなし(1倍)なら低コストで外貨を持つことができます。

レバレッジをかけるとギャンブル的要素が強くなります。

レバレッジとは『テコの原理』のことで、FXでは少額で大きな金額を運用することをレバレッジをかけると言います。

たまたま運よく為替差益を得たりして、調子に乗ってレバレッジを大きくして大損する、なんてことにならないように気をつけましょう。

預金保険の対象外

それから外貨預金をするなら気をつけることがあります。

日本では万が一金融機関が破綻しても、1金融機関1預金者あたりの元本1,000万円までと、その利息等が保護の対象となっています。

しかし、外貨預金は預金保護(ペイオフ)対象外です。

外貨預金するべきか?

資産の通貨を分散させると言う点ではありだと思います。

ただ外貨資産を持つのは外貨預金じゃなくてもいいんです。

銀行預金というのは間接金融です。

私たちが銀行にお金を貸して、銀行が他の人や会社に貸します。

お金を貸して得た利益から私たちに利息が払われます。

そうではなくて直接金融、お金が必要な人に直接出資すればいいと思うんです。

それが外国債券や外国株式を持つことです。

それを手に入れやすいのは、それらが組み込まれた投資信託です。

もちろんこれまでも繰り返し書いてきたように投資信託の手数料には要注意です。

私自身は約10年前に米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドルをネット銀行で購入しました。

かなり円高だったので。

運よく為替差益を得て、まだ半分くらいはそのまま所有しています。

ちなみに外貨を売却して発生した為替差益は、雑所得として確定申告による総合課税の対象です。

現状で外貨預金の比率はわずかです。

資産全体で日本円と外貨比率でいえば3:7くらいになっているかと思います。

比率をどうするべきかはいろいろな考え方があります。

情報を集めて参考にしてみてください。

 

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